原油が歴史的大暴落

 

2020年3月時点で、原油価格が歴史的に大暴落しています。

 

当然ながら原油を取り出すには生産コストがかかり、原油価格が下落してしまっていることで掘っても掘っても採算が取れなくなっている模様。

 

原油価格が下落している原因は『新型コロナウイルス』と『需要と供給のバランス崩壊』です。

 

新型コロナウイルスで世界各国での石油消費量が減少したことにより、それと比例して原油価格も下落しています。

 

2020年1月時点では1バレル60ドルだったのに対して、そこから約2カ月程で1バレル20ドルにまで急落。

 

石油消費量(需要)が減ったのにも関わらず、原油生産量(供給)が増えているのも原油価格の暴落に関係しています。

原油と石油の違いとは

 

まずは『原油』と『石油』の違いについて見ていきましょう。

原油と石油の違い
  • 原油:油田から算出された未精製状態の油
  • 石油:原油から不純物を除去した精製状態の油

 

原油は産出された状態のままではただのネバネバとした黒い液体で、原油を蒸留することによって様々な石油製品(ガソリン・軽油・重油・灯油等)が生み出されます。

 

原油の価格が下落すると、ガソリンスタンドでガソリンを入れる時の値段が安くなったり、生産に石油が必要な製品が安くなります。

原油の取引単位

 

原油の取引単位は『バレル』という単位で世界共通で取引されています。

 

原油価格の指標油種は『WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)』という北米中西部で産出されている原油の先物取引価格。

 

原油価格をチェックした場合は、WTI原油先物の価格を参考にしておけば問題ないと思います。

 

1バレル○○ドル~みたいな感じですね。ちなみに、バレルとは木の樽のことで1バレル約160リットル入ると言われています。

 

原油の歴史的大暴落によって、2020年3月末時点では1バレル20ドルを下回りそうな位置を推移しています。

世界各国の石油生産量ランキング

世界各国の石油生産量は以下の通り。(日量)

引用元URL:https://www.mofa.go.jp/mofaj/kids/ranking/crude_much.html

 

  1. アメリカ合衆国:約1550万バレル
  2. サウジアラビア:約1250万バレル
  3. ロシア    :約1150万バレル
  4. カナダ    :約550万バレル
  5. イラン    :約500万バレル
  6. イラク    :約500万バレル
  7. アラブ    :約400万バレル
  8. 中国     :約400万バレル
  9. クウェート  :約300万バレル
  10. ブラジル   :約250万バレル

 

原油国=サウジアラビアのイメージを持っている人も多いかと思いますが、実はアメリカが一番原油を産出しているというデータが出ています。

 

この勢力図から、原油の価格に左右するのはアメリカ・サウジアラビア・ロシアの原油供給量が大きな要因になります。

ロシアとサウジアラビアの原油供給量増加

 

コロナの影響で、新型コロナウイルスで世界各国での石油消費量が減少しています。

 

石油消費量が減少したのであれば、それに伴って原油産出量を減らせば需要と供給のバランスは崩れずに済むのですが、ロシアとサウジアラビアが原油産出量を2020年4月から増産しようとしている模様。

 

原油消費量が減少しているのにも関わらず、ロシアとサウジアラビアが原油産出量の調整に応じない信の理由は色々と憶測が飛び交っています。

 

原油産出量を減少させる。すなわち稼働を止めてしまうと再稼働が難しくなってしまうのが理由だと言われていますが、本質は定かではありません。

原油生産の損益分岐点

 

3大原油生産国であるアメリカ・サウジアラビア・ロシアは、1バレル20ドルで採算が取れているのでしょうか。

 

原油価格がどこまで下がってしまうと生産コスト的に赤字になってしまうのかを見ていきましょう。

主な原油国の損益分岐点
  • アメリカ   :1バレル50ドル程度
  • サウジアラビア:1バレル45ドル程度
  • ロシア    :1バレル55ドル程度

 

ネットで色々と調べたのですが、様々な意見が飛び交っており正確な数字は当事者しか分かりません。

 

ですが、1バレル40ドル以下ではどの国でも採算割れになる可能性が高いということです。

 

2020年3月末時点では、原油価格が1バレル20ドルを割るか割らないかのあたりをウロウロしているので、1バレル20ドルではどの産油国も赤字状態だと思われます。

 

原油消費量が減少しているのにも関わらず、原油産出量の調整せずにむしろ増加させようとしているので、WTI原油先物チャートが歴史的大暴落を起こしています。

 

原油価格大暴落まとめ

 

1バレル20ドルは、どの産油国にとっても採算が取れず現実的な価格ではありません。

 

当然ながら原油を取り出すには生産コストがかかり、原油価格が下落してしまっていることで掘っても掘っても採算が取れなくなっている模様。

 

1バレル40ドル以上にならないと、世界の産油国が生き残れる水準ではない原価割れ状態だと思われます。

 

つまり、2020年3月末時点では1バレル20ドル付近なので、原油暴落の原因が解消されればいつかは値が戻るのが自然の流れ。

 

石油生産量が0になることは考えられないので、原油価格も原油産出国が採算が取れる水準にまで上がってくるはず。

 

ということは、今は絶好の原油購入チャンスかもしれません。