投資成績が良い人は亡くなった人という事実
投資成績が良い人の特徴をネット証券会社のフィデリティが調査したようです。
その調査結果は私が思っていたの結果とはかなり違っており、お金の運用方法を見直す必要性を感じざるを得ないくらい意外な結果内容でした。
投資成績が良かった人ランキング(2003~2013年)
- 1位:亡くなっている人
- 2位:運用しているのを忘れている人
『1位が生前に投資をしていたものの亡くなってしまっている人』で、『2位が投資をしていることを忘れてしまっている人』だということです。
一生懸命分析したり試行錯誤したりして一喜一憂しながら売買を極めるよりも、投資していること自体を忘れてしまっていたほうが儲かっているらしいです。
この結果を見て驚いている反面、納得できる部分もある人は多いのではないでしょうか。
投資成績が良かった人の共通点
結局のところ、絶対に安全な投資先なんてものは私たちには絶対に分からないので、自分が選んだ投資先に投資した後は余計なことをしないに尽きるのかもしれません。
目先の高配当や優待につられて買ってしまうこともありますし、買った後にちょっと値が下がってくると不安に駆られてすぐに手放してしまいがち。
投資関連のニュース報道でなんとかポジティブなニュースを探し回るのですが、値が下がっている時はネガティブなニュースばかり報道されるので、より一層不安が広がってしまい手仕舞いたい気持ちが強くなります。
書籍やネット記事には損切り重要性ばかり書かれており、情報アンテナを張れば張るほど投資に詳しくなればなるほど余計なことをしてしまいます。
- 安値で買う
- さらに値が下がる
- 含み損が増えていく
- ポジティブなニュースを探す
- 値が下がっていく時はネガティブなニュースしかない
- 含み損が増えていく
- 書籍やネットで打開策を探す
- 損切りの重要性ばかり書いている
- 含み損が増えていく
- 不安が増していき損切る
投資成績が良かった人は、余計なことをしない人や余計なことができない人という共通点があるようです。
短期で売買を繰り返す人よりも、長期で持ち続けた人の方が成績が良いということです。
投資における余計なこととは
投資における余計なこととは、目先の高配当や優待につられて買ってしまう行為や、買った後にちょっと値が下がってくると不安に駆られてすぐに手放してしまう行為です。
投資を始めて少し慣れてきたくらいの『なんちゃって上級者』が一番あぶないと思います。
売買の回数が増えると取引回数分の手数料がかかってくるので、少額とはいえコストは投資成績にダイレクトに影響します。
専業の投資家やトレーダーとしてやっていくという人は別ですが、時間が限られているサラリーマンが資産形成するという目的で短期売買を繰り返すのは至難の業。
1回勝つだけでも大変なところ、それを何十年も勝ち続けるなんてどれだけの運と実力が必要なのか想像もできません。
投資理由や投資戦略が自分の口で説明できない投資先への投資は、試しに投資をしてみたものの管理ができずに周りに流されて損をしてしまう結果が待っています。
戦略や方針ありきでの短期売買を繰り返すことであれば余計だとは思いませんが、長期的な視点を持って投資方針や戦略を明確にしておくことは重要なのではないでしょうか。
目先の利益や情報にとらわれがち
自分が投資した銘柄が順調に値を上げていったので利益確定したとします。
ですが、自分が利益を確定した後もその銘柄はさらに値を上げていく可能性があり、そのままほったらかしにしておけばさらに多くなる利益を取り損なわずに済んだかもしれません。
勝った銘柄を売ってしまうと、そこから得られる利益は売った時点でストップしてしまいます。
売った後にもう一度買うこともできますが、すでにそこがその銘柄の天井である可能性を考えて心理的にも手を出しにくくなります。
時間が限られているサラリーマンにはなかなか厳しい判断の連続だと思います。その判断自体が余計なのかもしれません。
分散投資が大事とは言うけれど
投資の格言に『卵は1つのカゴに盛るな』という言葉があります。
簡単に言うと、大怪我を避けるために投資先を分散してなにかあったとしても軽傷で済むようにしておきましょうという格言。
ですが、投資範囲を広げすぎてしまうと自分でコントロールできる容量がオーバーしてしまい、余計な判断をしてしまう結果に繋がってしまうかもしれません。
専業の投資家やトレーダーとしてやっていくという人は別ですが、時間が限られているサラリーマンが安全に資産形成するという目的で投資先を分散しすぎないほうが良いと思います。
自分では分散しているつもりでも、それが本当に正しい分散方法なのかを判断する能力が身についていなければ、あまり意味をさなさいどころかさらに傷口を広げてしまっているだけかもしれません。
プロの専業トレーダーでも的確な銘柄を買って的確なタイミングで売るのは難しいはずです。
まとめ
- 投資をしていること自体を忘れていた人や、投資をしていたもののできなくなってしまっている人の投資成績のほうが良い
- 目先の利益や周囲の情報に惑わされて余計な売買をしがち
- 書籍やネット記事には損切り重要性ばかり書かれており、情報アンテナを張れば張るほど投資に詳しくなればなるほど余計なことをしてしまいがち
- 時間が限られているサラリーマンが資産形成するという目的で短期売買を繰り返すのは至難の業
死んでしまっては元も子もありませんが、それくらい無関心でほったらかしておくほうが最終的な投資成績は良い模様。
一生懸命分析したり試行錯誤したりして一喜一憂しながら売買を極めるよりも、余計なことはせずに投資していること自体を忘れているほうが儲かるらしいです。
確かにあれこれ調べたり考えたりしたところで、絶対に安全な投資先なんてものは私たちには絶対に分かりませんし、周囲が『安全』やら『儲かる』やら言っている時点で、それはすでに旬が過ぎている可能性があります。
今まで安全だと言われてきた手法がいつまで通用するかは誰にも分かりません。
せめて、投資理由や投資戦略を自分の口で説明できるようになっておくべきなのかもしれませんね。
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