日本人の死因ランキングを調べてみた
世界中で新型コロナウイルスが蔓延している今、落ち着かない日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか。
2020年5月6日で終わる予定であった緊急事態宣言は5月31日まで延長されることになり、安倍首相は「東京でこのペースで新型コロナの感染拡大が続けば、2週間後には1万人、1カ月後には8万人を超える」と述べていました。
2021年1月4日、菅内閣総理大臣は記者会見で、東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県の1都3県を対象に、特措法に基づく2回目の緊急事態宣言を発出することを検討すると表明。
東京、大阪、京都、兵庫に、2021年4月25日~5月11日の期間で3回目の緊急事態宣言が発令されています。
日本でコロナが騒がれだしたのが2020年2月。そこから約2年間で累計23,000名以上の方がコロナ感染が理由でお亡くなりになられました。
私はこのサイトのリアルタイム数値を見ています。
このリアルタイムデータを恐怖としてだけで捉えるのではなく、そもそも人はどのような原因で毎年どれくらい亡くなられているのか、コロナ禍のタイミングだからこそ調べてみることにしました。
平成30年の日本の死亡者数と死因順位
少しだけ古いデータになってしまいますが、平成30年度の日本人の死亡者数は136万2,482人。
平均寿命が延び高齢化社会化が進んでいるというニュースをよく耳にしますが、実は毎年のように死亡者数が増えてきているというデータが出ています。
平成30年の日本の死因順位は以下の通り。
- 悪性新生物(27.4%)
- 心疾患(15.3%)
- 老衰(8.0%)
- 脳血管疾患(7.9%)
- 肺炎(6.9%)
- 不慮の事故(3.0%)
- 誤嚥性肺炎(2.8%)
- 腎不全(1.9%)
- 血管性等の認知症(1.5%)
- 自殺(1.5%)
- その他(23.6%)
ランキング1位の悪性新生物とは、いわゆる一般的によく言われる『がん』のこと。
日本人の死因1位は『がん』
136万2,482人の27.4%(1年間で37万3,320人)の方がなんらかの『がん』で亡くなられています。
『がん』だけでも毎年37万人以上亡くなれており、1日あたりで計算すると約1,000人の日本人が日本からいなくなっているということになります。
新型コロナの感染者と死亡者は毎日のようにテレビやネット等で大々的に報道されていますが、『がん』や『心疾患』や『老衰』になられている方の人数や死亡者数は毎日大々的には報道されていません。
毎日3,000人以上亡くなられている
平成30年度の日本人の死亡者数は136万2,482人。
しかしながら、この数字を受け止めている方は医療関係者くらいで、医療に携わっていない方は知らなかったのではないでしょうか。
日本でコロナが騒がれだしたのが2020年2月くらいからで、2022年2月時点での日本の新型コロナ感染者は約500万人・死亡者数は約23,000人・致死率は0.5%です。
統計的なものさし
世界中に蔓延している新型コロナは間違いなく脅威で、完全に終息することは無いかもしれません。
ある程度収束するまでは活動を自粛しなくてはいけないモードになっています。
活動を自粛することによって新型コロナ以外の死因に影響が出るかといえば、そうではないような気がしてなりません。
『がん』だけでも毎年37万人以上亡くなられており、1日あたり約1,000人の日本人ががんが原因で日本からいなくなっているということになります。
それでも、脅威的な死亡率を叩き出している『がん』にかかる恐れがある商品は普通に販売されています。(注意書きがあるものもある)
新型コロナ以外の死亡者数は毎日報じられることはなく、新型コロナ以外の他の死因はある程度その脅威を受け止められている部分があると思います。
例えば交通事故が発生するからといって、日本中で自動車運転の自粛を要請されることはありませんし、新車であれ中古車であれ普通に買うことができますし運転することができます。
飛行機が墜落事故を起こしたとしても、他の飛行機は普通に飛んでいます。
なぜ日本の感染者数と死者数は少ないのか?
日本におけるCOVID-19の感染者数と死者数は、世界の中でも比較的低い水準を示しています。
「日本人の多くは新型コロナウイルスに感染し、すでに集団免疫が成立している」という仮説を立てている研究者もいるようです。
日本、中国、韓国や東南アジア諸国を含むアジア全体で、100万人あたりの死者数は低い数値を示しています。
スキンシップが一般的でない日本人は、生活で他人と一定の距離を保つため、ウイルスに感染することが少なく、ウイルスにさらされたとしてもその量は相対的に少ないと考えられます。
ステイホーム時はネットで買い物
ステイホームは自粛という形なので強制力はありませんが、戦後ここまで緊急性の高いことはそうそうなかったのではないでしょうか。
新型コロナウイルスは、感染した後発症までに約14日前後かかるといわれており、感染後に元気なまま他の人に移してしまう期間が14日前後あります。
最近は、インターネットショッピングが充実しており、家を出なくても買い物ができるようになりました。
家から出なくてもネットさえ使えれば買い物ができてしまうため、コロナ禍の今は無理に家を出なくても生きていくことができます。
平常時よりもネットショッピングを利用する機会は増加傾向にあるのではないでしょうか。
ネットショッピング利用時は、ポイントサイトを経由させるとポイントを貯めることができます。
緊急事態宣言もロックダウンも正しい政策?
統計的なものさしで見れば、現在のところは新型コロナの脅威はデータが表している通りになります。
新型コロナで経済活動を自粛するのであれば、他の死因に関しても活動を大規模に自粛する必要があるのではないのかと思うところ。
新型コロナ感染者だけを毎日報道するのではなく、他の死因死亡者数データと合わせて毎日報道するべきでしょう。
今後、日本では行われていないロックダウンが行われたとしても、感染者が今後10倍100倍にならないとも言い切れない以上、初期の段階で積極的な対策をとらなければならないものだとして割り切るしかありません。
新型コロナウイルス感染は脅威であることは間違いないのですが、活動自粛を要請するのであればそれに伴う完全なる保証もセットで考えてほしいものです。
餅を喉に詰まらせて…
消費者庁の報告では『不慮の窒息』で毎年1,300人以上が死亡している模様。
正月等に食べる餅(もち)を喉に詰まらせて亡くなってしまわれる方が、毎年1,300人以上いるようです。
毎年『不慮の窒息』で毎年1,300人以上が死亡していますが、餅が喉に詰まることによる緊急事態宣言は発令されていません。
新型コロナを軽視しては絶対にいけません。
しかし、普通に生きていたら交通事故で亡くなる可能性や、餅を喉に詰まらせて亡くなる可能性や、新型コロナに感染して亡くなる可能性もあるということです。